ねーよ解決策なんて。
そら「ラグい」状態がないに越したことないですが。解決策なんて無いんじゃないの、というのは勿論個人的な考えであって、数値上の根拠まで出ませんけど、これはもうインターネットの仕組みというか、もろもろテクノロジーの限界に来ているという状態と察します。コンピュータテクノロジーにあと二回ぐらい産業革命が来ればまあ大体満足のいく状態にならんかなあと思ってます。ネットワークテクノロジーとゲーム開発のほうで一回ずつぐらい。ゲーム開発のほうはまだ余地がありそうだけど、ネットワークのほうは光速を超えろみたいな話になりそう。
仮に地球上で一番遠い場所が、自分のいる場所の地球の裏側だったとして…。宇宙で一番速いとされている光の速さで移動すると…?地球一周40000Kmで、光速が30万msだとして…0.06秒ぐらいで地球の裏か。よくあるゲーム内のping値だと60?実際にping値60だったらまあ許せる範囲というFPSプレイヤーは多いと思う。国内でしかやらないなんて人はありえんとか思うかもねw
しかし、サーバとの通信なんだから情報が往復する必要があります。お返事が来ないとコミュニケーションできません。そのため、ping値は130ぐらいとなります。このぐらいの数値なら見たことあるのでは。
で、インターネットで通信するということは、ケーブルを通じて電気信号的なものをやり取りするわけです。PCにささってるLANケーブルから、お部屋の壁に出ているVDSLとかのケーブルに入って、電線とか地下にある光ケーブルを通って、NTTの収容施設だっけ、プロバイダの施設にいって…。となると、地球の裏まで最短距離で届くなんてありえませんわ。途中にはいろんなルーターとかネットワーク機器経由して通信します。
そう考えると…。アメリカ鯖につないでping155とかって、ほんとこれ以上は無理ってぐらいの値だと思うんですよねー。これでゲーム開発したところに「ラグいの直せ」とか文句言ってもお門違いではある。実装が実際に拙かったら知らんけど、大規模FPSの佇まいは関連テクノロジー全部ぶっこんだような華々しさすら感じます。お前は何を言ってるんだ。
ここで、シンプルながらそこそこ信頼できる記事がこちら。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20131220/526223/?rt=nocnt
今ではゲームサーバをAWSみたいなサービスで建てて、リージョンを世界各地にある程度分散して運用し、ping差の少ない近傍のプレイヤー同士で遊ぶことができる、みたいなゲームもあります。これで快適に遊べるかと言うと…。今度はトータルでのプレイヤー数が分散してしまい、人が少ない問題が発生します。時差も少ないのでプレイヤーが集まる時間帯が集中しますし、結果として同じ面子でばかり遊んでいるというのも…。
というわけで、自分はping問題についてはあまり気にしないことにしました。そもそもゲームで表示されるping値がそこまで当てにならないだろうと思っていることが一つ。また、およそインターネットで多くの人と遊ぶゲームでは、ゲームの本質としてラグが少ない方が良いには間違いないのですが、そのために根本的に取り得る手段も少ないというのがもう一つ。「接続鯖が選べるゲームだったらping低いところを選んでみる」ぐらいですかね。もちろん、それで確実にラグい状態がなくなるかというと、100%解決するものでもない、というのはFPS遊ぶ人ならまあ身に覚えあるよね。
「どうやってもラグいに決まっとるわ」と受け入れてしまえば、プレイ時のストレスも減ります。ちょっとラグいけどまだ遊べるレベルだな、という思いが最初に来て、次に面白くなければゲーム自体を諦めるという判断にも迷いがなくなります。結果、ストレスがない。「ゲームで怒っちゃダメ」という名言もありますし、ピキピキせずにいきましょう。
あ、冒頭に言った解決策は実はあります。物理的な距離がネックになっているのですから、解決策は「鯖の近くに引っ越す」です。日本国内ではどこに移動しても大差ないので、米国なり欧米へどうぞ。個人でできる対策としては、本当にほぼ唯一の解決策かと存じます。